棚田のあぜ道を彩る彼岸花
うきはには好きな景色がたくさんありますが、やはり彼岸花の咲く棚田の風景は味わい深いものがあります。
現在、さくら物産が管理する棚田では、彼岸花が見頃を迎えています。
棚田のあぜ道には、彼岸花の花茎(かけい)がニョキニョキと顔を出してきています。
現在は、まだ七分咲きといったところですが、おそらく気温の上がる今週末あたりに満開になるのではないでしょうか。
棚田の保全が里山の景色を守っていく
ご存知の方も多いかと思いますが、彼岸花は田んぼの「畔」(あぜ)を補強する目的で植えられています。
彼岸花の植え付け時期は7〜8月で、この時期に球根をあぜ道に埋めていきます。
彼岸花は球根が分裂する「分球」(ぶんきゅう)によって増えていきます。大きく育ってきた球根には、「子球」(しきゅう/子どもの球根)と呼ばれる小さな球根ができ、そこから新しく芽吹いていきます。
肥料やりなど人の手を加えなくても立派に育つので、数年経てば目に見えて増えていきます。
棚田の保全だけでなく、里山の美観をつくり出す彼岸花は本当にありがたい植物です。
彼岸花に集まる昆虫たち
彼岸花の咲く時期の棚田には、さまざまな昆虫がみられます。
花の密を吸いに来る蝶や、その蝶を捕食するカマキリやトンボなど、棚田はたくさんの昆虫で賑わいます。
うきはへいらっしゃる際は、彼岸花や収穫前の稲穂などに彩られた美しい里山の風景だけではなく、さまざまな昆虫たちもぜひ観察してみて下さい。
うきはの彼岸花ですが、おそらく9月下旬まで楽しめると思います。ぜひ素敵な秋の気配を感じてみて下さい。